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[コメント] Laundry〈ランドリー〉(2001/日)

想像して。。。帰りたくっても帰れる場所がない人の悲しみとか。想像して。。。いつも二人で一緒にいなくちゃ駄目なんだって、視野狭窄に陥っちゃう程の二人がいろんな理由で離れ離れでいなきゃいけない辛さとか。reviewは映画の感想と僕のランドリー(実体験)
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まずは映画の感想。

窪塚君の演技って僕の琴線に触れる。

勇ましい男だったり、やんちゃな高校生だったり、朴訥な男の子だったり。

どの映画を観ても脚本が『あて書き』なんじゃないかって思うほど役にはまってる気がする。

想像して。。。

二人に言われるがままに、二人の世界を想像できた僕は、雨の中、テルと一緒に泣きました。

あぁ、泣いたさ。

******************************************************************************** こっからは僕のランドリー体験

大学生だった頃、僕はホテルの夜間フロントのバイトをしてたんだ。

そのホテルは長期滞在のお客さんが多くて、コインランドリーを併設していたの。

最初は24時間営業だったんだけど、深夜に荒らされて小銭を盗まれたり、

女性用の下着が盗まれたりってことが続いて、深夜11時にシャッターを下ろして、

翌朝の午前5時まで閉鎖することになったんだよね。

で、その夜のシフトに入ってる二人一組のフロントのどちらか一方がシャツター下ろして

施錠しに行くわけ。

でも、11時ジャストにシャッターなんて下ろせなくって。

駆け込み乗車ならぬ駆け込み洗濯に駆け込み乾燥。

だから、最後のお客さんが終了するまで、シャッターを半閉じ状態にして待つわけ。

その時間帯ってさ、当時はスポーツニュースとかテレビでやってて、バックルームでゆっくり

してたいわけ。バイトとしては。チェックインも大方完了してるしさ。

ある夜、11時15分頃にシャッター閉めに行ったら、ラッキー!お客さんはいないし、

回りっぱなしの洗濯機や乾燥機もない。

「速攻閉めちゃえ」って思って『シャッター下ろし棒』(わかる?長くて先に引っ掛ける部分が

あって、シャッターの穴にそのフック部分を引っ掛けて手が届く所まで下げてくる

鉄の棒のこと)をシャッターの穴に引っ掛けて、ガラガラガラって下げてる途中で

乾燥機の前に落ちてる物体に気が付いたんだ。

薄いピンク色の女性用下着。『くしゃくしゃ』ってなってて、すっげぇちいせぇの。

何となくさ、「女性の下着に手を触れちゃ悪いかな」って思って、

シャッター下ろし棒の先っちょにその下着を引っ掛けて、

さて、どうすっかな』って思ってたら、綺麗なお姉さんが小走りに

やってきて。

僕、直感的に思ったね、あっ、この人のだって。

シャッター下ろし棒の先っちょに引っかかってる下着を器用に彼女の前に差し出して、

これ、忘れ物じゃないですか』って渡したら、思いっきり睨まれてさ。礼の一言もないの。

僕、悪いことした?

知らない男に直に触られるよりいいじゃんよ、鉄の棒を介した方がさ。

その話を翌朝出勤してきたフロントの正社員の女の子に話したら、

「あんた、全然わかってないねぇ」って言われた。

って言うか、未だにわかんねぇよ。

想像して。。。

もし、水江が忘れていったのがセーターじゃなくって、ピンクのちっちゃい下着だったら。。。

映画だと素敵な話になっちゃうけどね。

現実なんてこんなもんだよ。

(評価:★4)

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