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[コメント] アルプスの若大将(1966/日)

この素晴らしき異次元ワールド。田沼雄一の変人ぶりに拍車がかかるも、この理想のスーパーマン映画に魅せられる。
sawa:38

1.彼は所構わず歌いだす。自宅は良い、ゲレンデも良しとする。だが、ローマのレストランでいきなりステージに上ったかと思ったら日本語で歌い出す様はまさに異次元の世界を見ているようだった。それをうっとりと聞きほれる澄ちゃんも澄ちゃんだし、拍手するイタリア人たちもどうかしてるんじゃないか?

2.『ハワイの若大将』でもそうだったが、まだまだ日本人にとって海外旅行はセレブ中のセレブか、商社マン程度だった頃のお話。彼等が帰国する時は皆がお迎えに羽田まで出張ってくるっていう儀式がとても新鮮だったりする。

追記するとパンナム機が羽田に着陸する時の映像がでてくるが、素人目にも危ない着陸だった。左右にブレながら、今まさに事故映像になるのではと思うような変な映像だった。

3.丸の内から上野駅までの青大将のカーチェイスのシーンで昔懐かしい我が家が一瞬だけだが映っていたようだった。鼻を垂らして走り回る幼き俺も、アノ映像のどこかにいたのかもしれないと思うと感慨も著しい。上野駅の周りはすっきりとし、邪魔な歩道橋なんか未だ無くて駅舎が見えるんだ。どうでも良いことに私的な興奮を覚える。

4.彼のベストアルバムにも収録されている「名曲」がずらりと収録されている。この選曲は私的なツボに嵌まり込んだ。

5.彼の仲間たちが歌って騒ぐシーン。あの原始的な踊りというか騒ぎっぷりが痛い。俺も学生時代、あんなんだったような痛い記憶が蘇える。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぱーこ

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