国も時代も、登場人物が感情を表現する仕方も、何もかも全く違うんだけど、家族の関わり合い方を描いている点で、何故か小津の『東京物語』なんぞ連想してしまった。

自分の夢に固執してそのことばかり主張する主人公の姿には、しばしばイライラさせられたけど、クライマックスでの息子、元夫、そして父親と心を通わせていくシークエンスには本当にホロっとさせられました。

私生活での波瀾万丈ぶりを全て血肉にしたかのようなドリューの凄み？には独特な魅力がある。デッカいお尻で階段をボンボンと滑り落ちる姿には笑いましたけど。