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[コメント] デッドコースター(2003/米)

「13日の金曜日」も、シリーズを重ねるごとに、ストーリーではなく、「いかに残虐に殺されるか」という方向に見所がシフトしていった。しかし、かなり早い段階でネタは尽きた。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







●まず、邦題。昨今の映画界は、空前の「続編ブーム」で、ちょっとあたると「ハイ、続編」っていうのが多すぎ。そのなかでも、今作ほど、「前作のストーリーが重要」なものは少ないんではないだろうか。飛行機事故から、生き残りの人々の凄惨な死や、今作の登場人物とのクロスオーバーまで、「1」を知らないと、判らない展開ばかりだ。●そこで、なぜ邦題が「FD2」でなかったかといえば、前作が日本ではそれほど大ヒットしてはいないから。「2」とすると、「1」を見ていない人が映画館に足を運ばないと思われているからだろうか。●同じパターンなのが『アメリカン・サマー・ストーリー』。もちろん「アメリカン・パイ2」なのだが、こっちも「1」がそれほど日本ではヒットしていないから、「まったく別の青春ムービー」がごとき宣伝だった。●さて、「FD」に戻ると、最近はすぐにビデオ化されるし、TV放映もあったわけだし(会社の同僚の女の子は、TVで「1」を見て怯えまくってた)、個人的には「2」でいってもらいたかった。「1」が好きだった人はみんなそうだと思うのだが。

●で、ストーリー。前作のラスト、パリの看板でグシャ!って終わった後、今回になって、デボン・サワが死んでるじゃないの。「レンガの下敷き」だそうで。前作の流れで言えば、「パリの看板」の後は、またアリ・ラーターの番で、飛び越えたらまたデボン。きっとアリ→デボン→アリ→デボンと繰り返した挙句に、デボン死んじゃったんだろうなぁ。●できれば前作の唯一の光明だったデボンを死なせてほしくはなかったんだけど、「2」を作るとなると、どっちか(あるいは両方)殺すしかなかったんだろうな。●で、あえなくアリは個室入りとなったんだけど、大きな矛盾。あの部屋で、彼女はどう生活したんだろう。まず「食事」。そして「排泄」さらに「お風呂」。これらの行為の中で死神が狙うポイントはいっぱいありそうなのに。特に「お風呂」。登場シーンで彼女はキレイだった。シャワーを浴びるなんて、しそうにない雰囲気だったのにね。

●あとは、「死に方」。「あぶないっ!」とおもわせて、助かって、ホッとしたところで「ドボン!」って演出が目に付いた。ホラーの王道なんだけど、ここまでやるとネ・・・。で、死に方も「狙いすぎ」で、その割に手詰まり。

●もし「3」ができたら見ないぞ!

(評価:★3)

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