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[あらすじ] ヒア・マイ・ソング(1991/英=アイルランド)

イギリス・リバプールの小さなミュージックホール。若きコンサートプロモーターのミッキーは、脱税で現在はお尋ね者の幻のオペラ歌手、ジョゼフ・ロックの復活コンサートを企画する。けれども当日やって来たロックはニセモノで、そのために、彼は仕事もプライドも恋人も失ってしまう。本物のロックを探すため、そして失った全てを取り戻すため、ミッキーは故郷のアイルランドへあてどない旅に出る…。
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50年代前半、日本では無名だがイギリスやアイルランドではスーパースターだったという実在の大衆ポップス歌手、ジョゼフ・ロック。

この映画は彼にまつわる実際のエピソード(脱税や失踪、また、映画化のために彼を捜して旅したという監督自らの経験)をもとに作られているが、テノール・ヴォイスのオペラじみた歌唱法で大人気を博していた彼は、ロックンロールの台頭とともにスターの座を降りざるえなくなったとのこと。

晩年はアイルランドのダブリン郊外でひっそりと暮らしていたらしいが、92年の(この映画の)ロイヤル・プレビューの後には故ダイアナ妃の前で「ダニー・ボーイ」を歌い、「あんな美人の前で歌うのは楽しいよ。彼女はなかなかいい足をしてるしね。」と昔と変わらぬ(女好きな)お茶目ぶりも披露したそうだ。

最盛期には主演映画まで制作されたというアイルランドのスター、ジョセフ・ロックは、1999年に永眠についた今でも熱狂的なファンたちに支持され続けている。

なお、この作品におけるジョゼフ・ロックの歌声はすべてヴァーノン・ミグレイというオペラ出身の歌手によって吹き替えられているが、彼もまた、故ダイアナ妃の前で歌を披露したことがあったとのこと。

できるなら劇場で体験してほしい、アイルランド魂のつまった105分。

(評価:★4)

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このあらすじを気に入った人達 (3 人)ルッコラ uyo Amandla!

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