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[あらすじ] 次郎長三国志・海道一の暴れん坊(1954/日)

マキノ雅弘監督による東宝版・次郎長シリーズ第8部。次郎長(小堀明男)は、身内の法事に参列した鎌太郎(志村喬)の言葉をきっかけに、刀を讃岐の金比羅様に納める決意をする。使いとして選ばれたのは石松(森繁久彌)であった。旅の途中で知り合った政五郎(水島道太郎)という男に女の自慢をされた石松、讃岐に着いて金比羅様に刀を奉納した足で色街へと向かう。そこで出会った夕顔(河合玉江)という女に、石松はぞっこん惚れ込んでしまうのであった。[103分/モノクロ/スタンダード]
Yasu

マキノ雅弘監督が「濡れたような瞳」の女優をと考えていた夕顔の役はキャスティングが難航した。あちこち探し回ったあげく、マキノ監督は宝塚(東宝系列)に当時在籍していた有馬稲子に白羽の矢を立てたが、東宝が「宝塚の子に女郎の役はさせられません」と強硬に主張し、結局東宝の新人女優であった河合玉江がこの役を演じることになった。

なお、このシリーズは映画化当時村上元三が雑誌に連載していた小説が原作であるが、映画化のペースがあまりに早く、原作の連載を追い越してしまった。このため、第8部に当たる本作は、(原作のクレジットはあるものの)完全に映画版のオリジナルストーリーである。

(評価:★4)

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