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[あらすじ] 明日を創る人々(1946/日)

製鉄会社に35年勤めた老サラリーマン・岡本(薄田研二)は、このところ会社で人員整理の噂を耳にすることしきりである。同僚から労働組合への参加を勧められる岡本だが、彼は会社に尽くしてきた自分が馘首になるはずはないと耳も貸さない。一方、彼の長女(中北千枝子)は勤め先の映画撮影所で組合運動に励み、レビュー劇場の踊り子である次女(立花満枝)は儲け第一の支配人(志村喬)に酷使されている。下宿人の堀(森雅之)は鉄道会社で働き、毎日休む暇もない。彼ら3人が次第に組合運動に傾斜していくのを、苦々しく感じていた岡本であったが…。[83分/モノクロ/スタンダード]
Yasu

東宝撮影所で戦後すぐに始まった労働争議が続く中、組合側の指導で製作された労組運動のプロパガンダ映画。作中の映画撮影所が東宝を指しているのはもちろん、製鉄会社や鉄道会社も、それぞれ実在の会社(日本鋼管、東京急行)がモデルになっている。

山本嘉次郎関川秀雄とともに共同監督を務めた黒澤明が「自分の作品とは認めない」として自作リストから削除していたため、封切以後ビデオ化されず、特集上映などでも長らく上映の機会がなかった幻の作品。

(評価:★3)

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