★4 | バタフライ・キス(1995/英) | のっけから強烈なパンチが連発し、雪崩のように、一気に物語に引き込まれて、なすすべなく滑り落ちていくジェットコースター感覚。展開に目が離せなくなる。アマンダ・ブラマーの強烈な個性と、サスキア・リーブスの零れ落ちそうな不安定さが、傷ましくも、希望が仄見えて、はかなくとも、美しく溶け合って、きらきらと光の粒子をそこかしこにまき散らしてくれる。 | [投票] |
★4 | ひかりのまち(1999/英) | 映像が浮かんでくるようなきれいな邦題と、むしろ泥臭いありふれた日常が描かれている内容とのギャップに、戸惑いながら見ていた。それゆえか登場人物たちに感情移入もしにくかった。しかし、彼らの不器用な活き方が、だんだんといとおしくなり、結末が近くなるにつれて、登場人物のさまざまな想いが絡み合って、「ひかりのまち」に溶け込んでゆく…そんな優しい気持ちに包まれる作品だ。 | [投票(1)] |
★5 | 日蔭のふたり(1996/英) | 幸せに届きそうで届かない夢の途中。厳しい現実を突き付けられて、2人の恋はよりいっそう輝きを解き放つ。暗さと同居している淡い希望の光もこの作品からは強く感じた。 | [投票(4)] |
★4 | アイ・ウォント・ユー(1998/英) | 冒頭からエンディングまですべてに無駄な映像が一切ない。この監督の『GO NOW』が肌に合わなかっただけに、この作品には拍手。みな心に傷を持ち、彼らの心理を把握できない部分もあるが、色のかかった美しい映像はため息が漏れるほど見とれてしまう。 | [投票(1)] |
★2 | GO NOW(1995/英) | 冒頭の下ネタの会話についていけなかった。ウインターボトム監督の『日陰のふたり』が個人的にフィットして期待度も高かっただけに肩透かしをくらった。その落差がこの点数に。 | [投票] |