「バーカ」

色んな場所をたらい回しにされる主役達をみててガキの頃にちょっと流行った遊びを思い出しました。「謎解き」の結果だけに従うだけで主体的にはまるで動かねえし。ゲームのプレイヤーではなく観客を見させられているようで超退屈。

つうか作中の登場人物、主役達はもとより端役に至るまで指示待ち人間が多すぎ。暗殺者も執事もジャン・レノ】も誰も個人の行動原理を持ってないんですもの。まぁ暗殺者とかは狂信者的な立ち位置なんで仕方ないかも知れないですけど、せめて警察サイドの人間くらいは予定調和と対立するぐらいの事をして欲しかったですな。ジャンレノの部下が上司に疑問を持った時に独自の捜査とかするかと期待させておいて結局なぁなぁですませちゃうし。あのおっさん美味しいキャラに成り得たのになぁ・・・

「キリスト本人に関わる謎」について描いた作品って聞いてたんで、もっとサスペンスやらしっかりとした謎とき描写をやるんかと期待してたんですが、単なる追い駆けっこと答えがすぐに提示される謎解きばかりで拍子抜け。まぁ蘊蓄だけは無駄に披露されるんですけど、ストーリー部分との乖離が著しいんで却って判りづらかったです。

もうね、蘊蓄語りがやりたいのならヒストリーチャンネルでやってくれ。１時間くらいで遙かに判りやすいの作ってくれるから。トンデモに類するネタだろうから取り上げてくれるかは微妙でしょうがね・・・