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[コメント] チェイシング・エイミー(1997/米)

緩い恋路じゃないこの恋。君ならどうする?命を懸ける??「人を好きになること」「その相手に自分のマコトを捧げ尽くす事」とはどういう事なのか?を堂々と語る、恋愛映画決定版!
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まったくこんなコメディのフリしてトンデモナイ映画!! 笑って笑って感動して、涙まで流して、この映画の登場人物たちと、アツイ時間を分け合った。

こんなにリアルで現実社会と等身大な登場人物たちを他に知らない。 「そうだね、そうするしかないね」「そうだね気持ちはよく分かるよ」と友達の恋愛相談に乗って、そのまま二人の恋物語の渦中へと放り込まれたカンジ。

恋という名の全自動洗濯機に登場人物たちと一緒に飛び込んで、グルグル回されて、たどり着いた先に見えたのは、苦い味の通過儀礼を過ぎてみて、初めて知った大人へのステップ。

「愛を裁いてはイケナイ」この言葉を改めて心に刻む。 本当に愛を手に入れたいのなら、愛を試してはイケナイ。裁いてはイケナイ。 コレは20歳の時から、一途に一人の男だけをひたすらに愛し続けたオバチャンからの実感のこもった感想でもある。

本当に愛する人に巡り会いたいのなら、自分を大切に。愛を試さないで。 自分の体は本当は自分一人のモノではないのだから。 「減るモンでなし」とよく言うが、実際のトコロ、減るモノなんだし。 実際に体は減らなくても心がすり減るって事はある。 くれぐれも大切に。

それにしても監督のケヴィン・スミス。 恐ろしいまでに恋愛の機微を知る男。 日本映画には100年はこういう男性は出現しないであろう(と断言)

(評価:★5)

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