[コメント] ジャンヌ・ダルク裁判(1961/仏)
ロベール・ブレッソンが上手いのは百も承知。だけどこの題材では生きてこない。淡々としすぎ。
ロベール・ブレッソンという監督は(心理的にも)動的なものを限りなく静的に見せることによって、内側に緊張感をヒリヒリと湛える人だと思います。だからこの題材、しかも記録を元に再現するとなると、やはり淡々とし過ぎる。セリフのやり取りだけというのがらしくない。ロベール・ブレッソンの場合はセリフを排してなんぼでしょう。もっと動的に描く(というかそういう絵を創る)監督の方が合っていると思います。しかしオープニングとエンディングは自由な表現が利く分、かなり劇的になっていると思いました。
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