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[コメント] マイノリティ・リポート(2002/米)

お手軽に楽しめるフィリップ・K・ディック
tomoyu-n

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 話の流れが『ミッション・インポシブル』に近いとか、結末の甘さが、やっぱりスティーブン・スピルバーグだな、とか思うけど、でも十分に楽しめました。  フィリップ・K・ディック原作にしては・・・、という意見もあるようですが、ディックってそんな大層なものなんでしょうか?  理想主義と管理社会へのアイロニーと現実と未来への不安をフレーバーに、スペキュレイティブな楽しさを提供するのがディック作品だとすれば、この映画は、ディックのフレーバーをそのままに、思索性をアクションにすげかえることで、小説→映画という移行をうまくやってのけた、と僕は好意的に捉えています。  トム・クルーズも頑張ってますね。でも、最近の彼の演技のなかではやや凡作だと思う。

(評価:★4)

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