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[コメント] 卒業(1967/米)

お坊ちゃまの反道徳への疾走は、性道徳への反発に過ぎなかったのね。060322
しど

先の見えないベトナム戦争の影響が見え始める、60年代後半の社会不安への目覚めととれる作品だけど、その後に現れるさらに混乱して主人公が死んじゃう作品群を見てしまえば、「たいしたことないな」というのが正直なところ。

ダスティン・ホフマンの演技やサイモン&ガーファンクルの音楽は魅力的だし、映像的な面ではホームビデオのような安っぽい映像を多用している点が斬新だったり、見所はいろいろあるのだが、性文化が解放されすぎた現在からすると、主人公が重ねる関係にはたいした衝撃を受けないし、その部分をストーリーの軸にしたことで全体的に退屈なのが残念。欲に流された主人公の最後の表情には共感しちゃうけどね(笑)。

(評価:★2)

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