脈絡があるような気もするが、冷静に考えるとメチャクチャな妄想エピソードを強引な辻褄合わせだけで展開していくので、すぐに飽きてしまう。中盤、主人公が犯人を追いかける長〜いシーンでついに眠気が生じる。こんな映画に３時間近くを費やすなら、Vシネを２本見た方がよっぽどいい。

まあ、封印してたモノを面白がってカルト扱いしたのは、私みたいに「見たい見たいぃ〜」なんて無邪気にお願いする者達の罪だろう。 見たら一変して「何じゃこら」なんていったら、「だから封印してたんじゃないかぁ〜」という東宝関係者の嘆きが聞こえてきそうである。

ところで、この無茶苦茶な設定について私が聞いた話では、東宝５０周年の大作なので失敗する訳にはいかないと、当時、世間が興味を示していたあらゆる要素を集めてコンピュータで集計し、ピックアップした結果を詰め込んだらこんなんなっちゃった、というのがある。真偽の程は定かではないが、そうとしか思えない（笑）。