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[コメント] ショコラ(2000/米)

チリをまぶしたチョコ。まさにそんなテイストの映画。しかし、女は魔物だ・・・
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なにしろ話が甘すぎないのがいい。

冒頭から「寓話です」って宣言しちゃってる絵作りなんか上手いな、この監督。『サイダーハウス・ルール』ではボロクソのreviewを書いたが、あれはラッセ・ハルストレムに対してではなくジョン・アービングに怒ってたんだな。

これは明らかに女性解放映画である。まるで『うる星やつら』の如く登場する男達は皆情けない奴らばかりだ。ところが、そういった事を大上段に構えたり語ったりしないところがまたいい。

しかし、自分が村の男だったらどうだろう?村長と同じだ。ジュリエット・ビノシュ(貧乏くさくて嫌いだったがいい女優になったなあ、老けたけど)とビクトワール・ティビソル(『ポネット』の時はクソ生意気なガキだと思ったがいい女優になりそうだ)は、明らかに「魔女」的存在なのだ。赤いマント(?)からして異端の匂いがプンプンするではないか。魔女が甘い媚薬で人々を堕落させていくのだ。

女性から見れば抑圧から開放してくれる伝道師かもしれない。だが、男から見れば甘い肉体で官能と堕落をもたらす生き物なのだ(腰を落ち着けようとするな流れ者の民ジョニー・デップよ)。嗚呼、女って恐ろしい。でも好きっ(何を言ってるんだ俺は?)

欲を言えば、やっぱり最後は旅立って欲しかった。私の中では「鶴の恩返し」がドラマの基本だから。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)らーふる当番[*]

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