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[コメント] 新選組(1999/日)

市川崑演出のなんたるかが手に取るように分かる教科書。市川崑マニア垂涎の一品。
ペペロンチーノ

時は2000年正月。今まさに20世紀が終焉を迎えようとしている時、何故大島渚の『忍者武芸帳』みたいな紙芝居がフジテレビ制作で企画されかつ実施されたのかサッパリ分からん。

ユーロスペースで単館上映していたことは知っていて、丁度その頃アレコレ新選組(新撰組)について調べていたこともあり、黒鉄ヒロシの原作も読み込んでいて、それより何より市川崑であることから、是非観たいとヨダレをたらしていたにもかかわらず見逃してしまった作品。時代劇専門チャンネルで放映したのを録画してやっと鑑賞。

笑うぞ。市川崑マニアにはたまらん。

コンマ数秒の細かいカット割り、光と影の使い方、カメラ移動、引きの絵に突如インサートされるアップ、障子に飛び散る血しぶき! ワッハッハ!市川崑だ!市川崑だ!

そうなのだ。市川崑が撮りたい画(え)はこういうものだったのだ。紙芝居が足かせになるどころか、逆に役者の“演技”という足かせから解放されたのだ。ほんと、チャンバラシーンなんて『四十七人の刺客』より迫力あるから(<それはそれでダメじゃん)

(評価:★4)

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