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[コメント] ゴールド・ボーイ(2023/日)

コッテリ香港映画の盛り。正直盛り過ぎ。金子修介じゃなかったら下品な作品になっていたと思う。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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どういう経緯で、中国で配信ドラマ化された中国原作を(近年の中華ミステリーはレベルが高い)、香港(なのかな?)プロデュースで金子修介が撮ることになったんでしょうね?

相変わらず「腕の良い職人」金子修介の演出は堅実で丁寧で破綻がない。変ないい方ですけど、主人公の少年少女の絶妙な「拙さ」が妙にリアルなんですよね。これ、あんまり「プロ」感が強いと逆に興ざめすると思うんです。

ただ、途中までは台湾映画っぽくって良かったんですけどね。終盤、コテコテ香港映画になっちゃう。

シネスケの皆さんなら自明の事でしょうけど、台湾映画と香港映画と、そして中国(本土)の映画は全然違いますよね。ま、台湾(中華民国)と中国(中華人民共和国)は別の国ですけどね。この映画、途中まで『恋恋風塵』みたいなんですけど、終盤、急に『男たちの挽歌』になっちゃう。台湾映画は味わい深いんですけどね、香港映画はコッテリ味。みんな大好き化学調味料(ケレン味)たっぷり。倒れた男女が手を伸ばし合ってウオー!とか、超香港映画。正直、味が濃すぎ。

これ、金子修介じゃなかったら下品な作品になってたと思うんです。

(2024.03.31 TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞)

(評価:★3)

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