一事不再理の法理については、少し法学をかじっていたり、映画『ダブル・ジョパディー』ではまんま映画の題名になるなど、聞き覚えのある方もいるはず。

ラストで、まったく不要と思われた何気ない日常シーンでの度重なる電話のシーン、ほんとに足ひねったと思われたシーンは単に噛まれた傷に唸っていたなど、つじつまの合う描写に感激しました。

さらに、個人的には畳みかけるように、一事不再理って訴訟無効だと意味ねーよって、確かに、確定判決の複線化を避け法的安定性を保つことが趣旨の法理なので、訴訟自体なかったことになってるんだから、もう１回やりゃいいじゃん！、という理屈っすね、おみそれしました。

一点だけ、大規模な不正とはいえ、隠蔽目的のためだけにあそこまで現職の刑事が平気で無辜の民を殺してしまうのか、という点だけ、気になりました。