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[コメント] スプライス(2009/カナダ=仏)

逆の意味で18禁
シオバナカオル

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まあ、まず聞いてくださいよ。

私は中学生の時まで映画が大嫌いでした。

理由はほとんどの映画に必ずと言っていいほど性描写があるから。

エンターテイメントであるはずの映画に性描写がある。つまり、性やエロをエンターテイメントとして気楽に見るということを認めるのが嫌だったのです。

だけれど、成人をし、こうやって大人になってみると映画というのは1時間、2時間弱の人生そのものであるという事に気づくようになりました。

その「人生」のなかにはクレジットにすら乗り切らないくらいの人の思いや、様々な角度の表現がつまっている。まさに総合芸術。しかも人生ってエロや性を切り離せるほど綺麗事じゃない。要は「人の生き方メッセージマニュアル」があるとして、それに載っていないはずがない項目だよなあと思うようになりました。

そこから映画が爆発的に好きになっていったわけですが・・・

・・・

そんなんどうでもいい!!あーもう、とにかく気持ち悪い!(笑)

この映画、とにかくそういった理屈がましい私の映画に対する概念をぶち壊し、エロ?セックス?クリーチャー?やっぱり嫌いだ!生命倫理への挑戦というタブー、獣姦、児童虐待、近親相姦、いろいろな嫌な面を見せられ完全にノックアウトという名の吐き気が訪れました。

セックスはもっと丁寧に温かみをもって扱ってほしい。これはきっと理想論なんだろうけど、ここまで冷たい目線で作らなくても…。

思春期の盛んな中高校生たち!君たちの大事な性欲を一気に失うよ!見たらダメだ!(笑)

(評価:★1)

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