日本のロボットアニメを実写化するとまさにこんな感じ、いやアニメでは表現想像できなかった轟音や地響き、水のうねりなど圧倒的なスケールで描き切った作品。 製作中とささやかれている実写版『エヴァンゲリオン』も想像できてしまう程のデキ。

ストーリーは単純明快、映像に集中できるのがいい。 舞台も香港というのがいい、街に映えるネオンや香港特有の壮観がよくあっている。 イェーガー作戦をやめ、巨大な壁をつくるという作戦で、一瞬で破壊されるのには笑った。

この映画は『エヴァンゲリオン』に多大なる影響を受けているのは間違いないが、（ほとんど実写版に近く独自リメイクと言っても過言ではない）、『エヴァンゲリオン』のようにロボットにのる葛藤や精神をえぐられる表現もない。

ハリウッドだから作り得た作品だが、日本人としてはこの映画を外国に作られて悔しい。"怪獣"という単語を使わせているのには笑ったが、それほど日本のロボットアニメをリスペクトしている証拠でもある。『トランスフォーマー』からわかっていたことだが、日本が率先して作りたかった。菊地凛子が重要な役どころで出演しているのが救いか。