淋しい。少年は父を失い、母とも決別、そして、肉親以上に慕っていたオマー・シャリフをも失った。とても良い映画だし、見方にもよるのだろうが、ラスト、私は孤独な気持ちにさいなまれた。

年の差のある相手と親しくなるのは、人生勉強にもなり、とても良い事なのだが、こういった別れが早くにやってくるのが辛い。この映画では車の事故が別れの原因だが、それがなくても、いずれ近いうちに「その日」はやって来たであろう。慕っていた人が亡くなるのって、本当に辛いものだよ。長い間立ち直れないくらい。

そんな事を言っていては、誰とも付き合えないのは分かってはいるのだが。

でも、ラスト、少年は大人になり、自分のような孤独な少年の心の拠り所になりそうな雰囲気で終わった。そうだね、ハッピーエンドだと思う、思わなきゃ。