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[コメント] 丹下左膳餘話 百萬両の壷(1935/日)

たまらなく愛くるしい丹下左膳。
ピカレスク

原作の丹下左膳とあまりにかけ離れた描き方をしたため、「餘話」をつけて区別がつけられたとか。

原作者も相当ご立腹だったそうですね。

でも、ニヒルなヒーローとしての面だけを取り上げて、丹下左膳を語るのは、どうかと思う。やはりいち庶民であってこそ、剣は強いが嫁には滅法弱い、この作品で山中監督が描いた「喜劇」の彼こそ、一番しっくり来るし、何より可愛らしい。

可愛らしい人物達の中で、彼だけがとがっていては、可笑しいですもんね。

(評価:★5)

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