[コメント] デジャヴ(2006/米)
自分が関わることで世の中が少しだけよくなっていく、と信じたい現場警察官の願い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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フィールドから連れてこられた頭脳明晰な捜査官(デンゼル・ワシントン)が目の当たりにするのは、究極のサベイランスシステム。4日と半日前の過去を、どんなカメラアングルでも見ることができる。僅かな手がかりでも見逃すまいとする男たちは、『天国と地獄』で8ミリを回した刑事たちのようである。
CNN風テレビ現場のようなこのプロットは、ワシントンが被写体としてヒロインを指示したところから舵を変え始める。すでに死者としてその肉体を晒している彼女が、スクリーンの上で動き、呼吸をする。これは私たちが映画の中に見る幻と同種のものである。
演じる女優と、それを見る観客。そしてそれらを見ている私たち。この奇妙な二重構造こそ、デジャ・ヴなのではあるまいか。
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