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[コメント] ペネロピ(2006/英)

お伽噺的な題材と画面作りと、現実的な要素(マスコミとか)の混ざり具合がどうもちぐはぐで、世界観が構築が上手くいってないと思った。二つの要素が共存する世界にしたかったのはわかるんだけど……。
agulii

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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まず世界観について。 部屋とかペネロピの家の外観などはお伽噺みたいでかわいくて、目を楽しませてくれはした。 でも、外界とのつながりがしっくりこない。 ペネロピが閉じこもっている箱庭のイメージなのかもしれないけど、片目の記者の設定などにもお伽噺要素が混ざってると思うし……そうかと思えば、男二人の設定は現実的だし(特にエドワード)中途半端に思えました。

ストーリーについては、「ありのままの自分自身がすきなの」と結婚を取りやめ→ありのままの自分を受け止めたから呪いが解けて、鼻が元に戻る ってそれでいいのか?と。本末転倒のような。 「鼻がどんな形でも、自分は自分なんだ」っていう伏線ははってあったけど、なら鼻がそのままでもいいんじゃないのかなぁ。 鼻がなくなったら、呪いからも開放されていろんなことが上手く行って……って展開だと、「やっぱり、なんだかんだ言ってもあの鼻がないほうがよかったんじゃん」って話になると思うんですが……。 呪いが解けてからの展開も冗長に感じ、なぜペネロピが教師になったのかもよくわからなかったです。ペネロピの鼻が今も人気!という描写を見ると、より一層「そのままの鼻でよかったんじゃ?」と思いました。 鼻が戻ってから「戻ったけど本当にこれでいいのかな」という展開があればまた別なのですが……母親の扱いもなんだかなぁ。

呪いが解けるのがお伽噺のお約束だからこれでいいんだ、ということなのかもしれないですが……、最初に書いたとおり世界観にも疑問があるから、お伽噺だからこれでいいじゃん!とも割り切りにくいです。

(評価:★2)

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