いわゆるシャーロキアンの方々がどう思うかはわからないが、探偵ものの作品という観点で考えれば非常に面白かった。

ホームズ（ロバート・ダウニー・Jr）に対するモリアーティ（ジャレッド・ハリス）、ワトスン（ジュード・ロウ）に対するモラン（ポール・アンダーソン）とそれぞれの「敵役」の配置も素晴らしく、効果的であった。

若干難点というか、どうしてそうしたかなというのはアイリーン（レイチェル・マクアダムス）をモリアーティに消させた事と、「最後の事件」のエピソードを使ってしまったこと。「今後」を考えたときにもったいないのではないかと思わずにはいられない。

ただ、その分、本作の娯楽性は高まったともいえるだろう。ぜひ劇場でご覧いただきたい。

(2012.3.10 シネプラザサントムーン)