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[コメント] スタンドアップ(2005/米)

主人公であるシャーリズ・セロンは被害者なんですよと観客を強要するかのような演出にうんざり。被害者のは分かっているけども、一方的なサイドのみに視点をあてて演出すると時には危険である。フランシス・マクドーマンドに+1点。
牛乳瓶

ニキ・カーロの演出が明らかに力不足で、極めて不愉快な1本へとなった。後半のジャージーの心理描写が極端に欠けていて、いまいち彼女にのめりこむ事が出来ず、後半の感動してくれよと言わんばかりのシーンも感心しませんでした。また、映画の視点が常にジョージーサイドで淡々と彼女は被害者なんですよという事実だけを追って観客に提示しているために、どこか本作には嘘が存在しているような気がしてなりませんでした。もちろん、ジョージーは被害者であるのは私にも分かりますし、男性が今では違法な態度で彼女に性的迫害をしていたのでしょう。しかし、ジョージーは被害者であるという事を印象付けるためか、次々と彼女を不幸な出来事が襲うので、この描き方にはイライラが募りました。ジョージーの内面をもっともっと丁寧に、彼女が男社会で迫害された事に対してどう感じたのか。悔しかったら、どのように悔しかったのか…その辺りをもっと描いてくれれば… シャーリズ・セロンフランシス・マクドーマンドを始めとする俳優陣が大変健闘していただけに、非常に残念である。

(評価:★2)

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