映画の内容としては戦争孤児となった少女の哀しい姿を追いかけた話なのですが、正直感情移入がしづらいキャラクター（周囲を破滅させるタイプ）で評価するのが難しい作品でしたね。邦題にもなっている「禁じられた遊び」自体も遊びで済まされるような行為ではないですし、これを戦争や子供の純粋さと結び付けるのもどうかと思いました。

　ただ、主人公たちよりもむしろ少女を受け入れた家族とその隣に住む家族との争いの様子が、戦争、そして戦争を引き起こしてしまう人間という生き物の愚かな実体を示しているように感じました。