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[コメント] 天使のたまご(1985/日)

エロい。
れーじ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ご存知の方にとっては何を今更って感じだけども、押井守って言う監督の映画は、どこかしらいつでも「他者とどう向き合っていくか」って言う命題が見え隠れしている。

この作品なんてその代表格、それそのもので、「いやそもそも他者なんてホントに居るかどうかわかんないじゃん」とか韜晦しつつ「…でもちょっと信じてみたいよね?」と、何かを期待していたりする、もう本当にそれだけの映画。

自分の世界の引き篭もっていた、自分の価値観でしか生きられない少女が、その埒外の、全く別の世界を持つ少年=他者と交わり、腹に抱えていた卵/自分の世界/(もしかしたら子供=処女であることの象徴?)を破壊されることで「女」になり、無数の新たな卵=子供を生み出す。

その過程に、えらいエロスを感じた。

妊娠まで含めた意味での性行為、セックスと言う行為を、他者との交感として捉えてこういう方法で表現してみせたっていうのが、何て言うかもうすごくイイ。ど真ん中。

もうね、これ観て確信したですよ。

要するに押井守は脳内彼女でハアハア言ってる童貞男でなく、白馬の王子様にあこがれる鉄板処女であると。

ラスト付近、少女が女になってからの展開は、「大人になったワタシの、未知なる大地へと足を踏み入れる恍惚と不安!」みたいに受け取れなくも無いけど、舞台が箱舟から結局一歩も外に出ていない以上、それは「そうなったらいいだろうなあ」という憧れとみた方が妥当だと思うし。

そしてその鉄板処女が王子様に出会えたかと言うと、その答えは『イノセンス』に続くのであった。

(評価:★5)

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