この映画も『ビヨンド』のようにプロットが破綻しているのだが、『ビヨンド』のようにそれを売りにしてしまう強さがない。グロ・シーンも並列されているだけで、どうも奥行きが感じられない。あまり魅力的な情景がないのが原因かも。

ただしこの映画は音響効果が凄い。ゾンビ（というか幽霊だが）ににらまれた者は目から血を流し、口から臓物を嘔吐する。そのときの音といったら・・・。こっちも吐きそうになる。またゾンビが始終うなり声を発するのだが、これがまた怖い。一人ではとても聴けない映画だ。