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[コメント] シチリア!シチリア!(2009/伊=仏)

怒って、殴って、悔しくて泣いて、喜んで笑ってが、何度も何度も繰り返される2時間半。楽観的なのに臆病で、乱暴なのに繊細で、狡猾なのに軽率で、軽薄なのに情が深くて・・・。バーリアの乾いた空気にシチリア人の血の匂いがする。そんな映画です。
Pino☆

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 事実を元にした映画だとすれば、そこにテーマ性なんてものを求めてはいけないのだが、 それでも、どう受け取ったら良いのやら難しい映画だった。

 色んなことが目まぐるしく起きては、きちんと解決されぬまま過ぎ去っていく。意外と人生ってそんなもんなのかもしれないが、それにしても、ペッピーノの半生は普通の人の3倍以上の濃さだった。巻き込まれる周りも大変だが、こんな激しい人生、僕だったら耐えられない。シチリア人だからこそ、生きられる世界なのだろう。

 正直、この映画をまた見たいとは思わなかった。けど、バーリアという土地に行ってみたくなったのは確か。まあ、簡単には行けそうに無い場所だけど。今は、封切り初日の記念に貰ったBarillaのパスタを食べながら、フィルムを持った男の子を思い浮かべ、シチリアに行ったなった気分になるのが精一杯かな。

(評価:★3)

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