心情的には、☆４以上をつけたいし、実際楽しめなかったわけでもないのだが、これで高評価を与えるのは何か気が引ける。かと言って、どんなにズタボロでも、☆２以下をつける気にはならない。そんな感じの内容だった。☆３だからといって、決して平凡という意味ではない。

　恋愛っていう視点でみると、この映画、殆ど出逢いと別れしかない。恋愛で言えば、一番最初の美味しい部分と最後の切ない部分だけで、２人の心が微妙に揺らいだりする中間部分が一切存在しない。だから、フォウの死やサラの戸惑う姿を見せられても、それほど強烈に感情移入したりしない。

　この辺は、１人１人の思いを丁寧に描いていたファースト・ガンダムの哀戦士編と比べれば、明らかに見劣りする。ただ、「それでも見れるだけ良いや」という気持ちになってしまうのだ。もうこれはどうしようもない。なぜなら、やっぱりガンダム世代だからだろう。

　そんなわけで、次作への期待も込めて、☆３です。次作は相当手を入れるようなので、世界が震撼するような作品を本当に期待しています。監督、次こそ過去の遺品に拘らず、好き放題やって下さい！！　お願いします！