[コメント] ザ・シークレット・サービス(1993/米)
無言が物語るもの
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ここに私は、一番感動した・それは、(思いっきりネタバレ)最後ジョン・マルコビッチ様がエレベーターから落ちるシーン。 彼は、何も言わなかった。 なぜか?
今までの悪役のパターンだと、「殺せ!」やら、「お前本当に勝ったと思うのか?俺の勝ちだぁぁぁぁ」などと騒ぐか御託を並べる。しかし、彼は無言のまま落ちていった。
時に、追うものと追われるものは、その相手の事を調べるうちに一種の似た感情を持つらしい。それなら、彼等の間に言葉は要らなかった。ここで言葉が必要とするなれば、それは映画を見ている者への説明であって、彼等の間には言葉は要らないのではなかろうか。
とするならば、これはうそ臭いストーリーの中にある究極のリアリティではなかろうか…。
と思った次第です。
ストーリー展開は見え見えなのに、殺人者のIQが高く見えてしまうのはジョン・マルコビッチさまの演技力に他ならない。
「ご老体に鞭打つ」この設定にはクリント・イーストウッドの器の大きさを感じるが、下手に若い女性とのロマンスをくっつけたところがあざといので、差し引きゼロ!
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