他の人も散々言っているが、明らかにダルい。何がやりたいんだコラと。観ている途中で監督はもうアクションに飽きちゃったのかな？とすら思うほど微妙なシーンが多かった。

常々日本の配給会社の宣伝ほどあてにならないものは無いと思っているが、この作品の引き合いに『HERO』など一連のチャン･イーモウ作品を出したのはあながち間違いでは無いと思う。恐らく監督本人も意識しているに違いない。ただ、それは明らかに間違っている。贔屓目承知で言わせてもらえばチャン･イーモウはきっとアクションをああいう風にしか撮れないんだよ。折角ジェット･リーはじめ珠玉の役者連中が出ていたのに。まぁアン･リーの『グリーン･ディスティニー』に関してはユェン･ウーピンが担当しているだけあってすばらしいものを見せてくれたけど。

確かに今回は脚本もダメダメというか恐らく原作からカットしまくりで、まるっきり登場人物を活かしきれていなかったけれど、それでもラストの闘いのシーンをみるにまだまだアクションシーンの冴えは衰えていない思うので、これからは変な対抗意識など持たずに作品を作ってもらいたいと思います。

その道にかけてはツイ･ハークは世界最高峰の一人だと信じていますので。