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[コメント] 処刑人(1999/カナダ=米)

世相を反映していると思いきや、1999年製作(公開?)。何だ、アメリカがイラクに攻撃しかける前じゃないか。
マス

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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てっきり、「自分本位の価値観の善による悪の抹殺」という物語の主軸となっているものは、イラク戦争を表しているのかと思った(笑)。世相って結構映画に影響するし。

よく耳にする「スタイリッシュ」や「クール」だとかは・・・正直あまり思わなかった。何たって全然プロフェッショナルな殺し方じゃないし、主人公らがアホだから(笑)。

プロならとことんプロにして、警察や観客をビビらせたり、アホならアホに徹して、警察をプロの仕業だと勘違いさせたりすればいいものを、何か両方が中途半端に混じっているもんだから、カッコよさも中途半端になってしまった気がする。

それと宗教的信念を元に動いている割には、何だか意志が弱そう。まるで街を綺麗にしよう!と言いながら公園のゴミ拾いをダラダラやっている感じ。「次どこ掃除すっかー」みたいな(笑)。「本気で世の中を変える」って意気込みがあるイカれキャラだったらなぁ。やっぱそこら辺も中途半端。

確かにかっこいいアクションシーンはあったけれど、色々と中途半端な映画だなと思った。

しかし、「処刑人の所業は善か悪か」に対する市民の意見が別れるラストは良ろし。ここは中途半端(どっちつかず)でいい。だって善や悪というものは存在しない。人それぞれの解釈によるものなのだから。(何かニーチェみたいな事を言ってしまった/笑)

(評価:★3)

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