まず。この映画は万人向けエンタテインメントと見せかけて観客をかなり選んだ映画です。『スター・ウォーズ』シリーズを一度も見たことがない人(アナキンがダース･ベイダーになるというのを知らない人などは特に)、見ても面白いと思ったことがない人、悪いことは言いません。見るのはやめましょう。または旧作が聖域と考える熱狂的なファンで、新シリーズは邪道とか思っている人、悪いことは言いません。見るのはやめて、ビデオで旧三部作を堪能してましょう。逆に見るのをお勧めする人たちというのは、中間の層にいる人たち。なんらかの形で旧三部作、『エピソード1』としっかりと見てきている人たちに向けの映画です。旧作の方が面白いと思いつつも、やっぱり『スター・ウォーズ』が大好きで、楽しみたいと考えるファンの方などは特に楽しめるはず。

　ストーリーに関してはアダはあっても文句つける気はなく、話がしっかり進んでくれれば良いのだが、これだけは気に入らない。恋愛劇！オビ・ワンが一人で探索を続けるのと平行して、あの恋愛劇を見せられたらさすがにたまらない。オビ・ワン頑張ってるのに、おまえら何やってるんだぁ！みたいな感じ。しかも、台詞がポップ音楽の歌詞みたいで反吐が出る。へイデンくんはダークサイドが多少垣間見れる部分もあり悪くないが、対するナタリー・ポートマンはもう最悪。白いバトルスーツがいやらしいくらいしか魅力ない。しかも、最近の発言が気に入らないからさらにムカつく。

　でも、残りは大好きです。いろいろと突っ込むとさらに面白いです。ボバ・フェットのサイドストーリーも好きだし(ただ、期待してた割にはジャンゴがあっさりやられちゃったなぁ･･･)、オビ・ワンとアナキンの掛け合いも今後を意識すると面白いし、戦闘シーンの迫力にも圧倒される。クリストファー・リー様の渋さもたまらず、サミュエル・L・ジャクソンの紫のライトセーバーにも魅了され、R2-D2が宙を舞い、と見所あげたらキリがないくらい。お決まりの台詞はもちろん登場するし(個人的にはアナキンとアミダラの恋愛の中でI Knowが欲しかったが)、『帝国の逆襲』でのルークと同様にアナキンが腕を失ったり、デススターの設計図が登場したり、シリーズを通しての楽しみもも多い。

　数ある楽しみの中、今回注目すべきはヨーダ様とC-3PO。3POに委ねられたギャグがかなりツボでした。Die! Jedi!って韻踏んでるあたりがスゴイ。何気に3POはおいしいところを持って行ってる。そして、ヨーダ様！スゴイ、スゴイとは前から噂だったが、あんなにスゴイとは･･･。ビックリしてしまった。今まで、マスターとは言われつつも、その強さは未知数だったのが、今回遂にベールを脱いだ。あそこまで出来るなら、そりゃ尊敬もされるわけだ。あれだけ動いたあとにまた杖をつくのは、パワーを貯めてるととか勝手に解釈しちゃってます。あれはスゴイ。見たらヨーダが大好きになるか、イメージ壊されて嫌いになるかどっちかでしょう。

　最後に。やっぱり『スター・ウォーズ』は最高です！