[コメント] 女子高生ロボット戦争(2003/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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アメリカ青春ギャル映画としては、ストーリー自体は決してつまらなくはない。男を奪い合いながら同時に己を磨いていく展開は、ある種王道とも言える安定の展開です。またそこにまぶされたマヌケな味付けも面白く効いています。「フェロモンを感知すると屁をこくナノマシン」とか、スゴくバカで好き。またハウツー本でカンフーを会得しちゃうのも好き。
ただ如何せん問題点が多すぎます。小さいところで言うと主人公二人が「実は可愛かったのです!」と驚けるばかりには可愛くない。そしてそれ以上に転校生クリスが格好良くない。まぁだからこそクリス登場シーンのキラキラ背景とかがバカっぽく笑えるのですが、やっぱりもう少し主要人物っぽい俳優を使っていただきたいところです。
そして何より問題なのは、この監督が「アクションを撮るのがビックリするほどヘタクソ」だというところです。アメフトのドーピング試合のところでちょっと違和感は感じたんですよねぇ。「おい、これもうちょっとどうにか出来るんじゃないか?」って。それがディスコでの喧嘩シーンで明確になり、ロボットの動きでウンザリになり、クライマックスの格闘シーンで爆発します。あれじゃどっちが優勢なのかすら判んない。この手のバカ映画はムダに激しいアクションが命でしょうに、そこが死んじゃってるからウヒャウヒャ言うことも出来なくなっちゃうんです。女優陣が動けなくたっていい。それを何とかする監督の手腕を身に付けてから、もう一回出直してください。
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