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[コメント] セッション(2014/米)

後半だけのレビューですが…
ギスジ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ニーマン(主人公)は、フレッチャー率いるバンドのドラマーとして参加するよう依頼される。ニーマンにとっては夢のようなサプライズで、フレッチャー先生との確執を払拭する素晴らしい事であり、自身初の大舞台にお父さんも招待して気合いが入っている。が、実はフレッチャー先生の驚くべき罠で、生徒の密告によって大学を首になったフレッチャーは、ニーマンも密告に関わっていると知り、ニーマンだけに曲目とは違う楽譜を渡し、大勢のお客の前で赤っ恥をかかせようとする復讐をしようとしていた。

曲が始まったらニーマンは困惑し、知らない曲を一生懸命合わそうとするが、他のメンバーからは「なにをやっているんだ!?」とののしられ、現場は大パニックにななる。ノーマンの動揺した顔が、観ていてとても胸が痛くなる。「汚いよ、汚いぞフレッチャー!」いくら密告されたからって、そんなやり方はフェアじゃないよ!プロのドラマーとしての道をたたれる究極の復讐なんだろうが、他のバンドマンにはとんだ迷惑にしか過ぎず、「復讐は他でやってくれ!」て思ってしまう。フレッチャーは復讐の為に、自分のバンドマンをダシに使ったのだ。復讐の為だったら手段を選ばない。第二のチャーリーパーカーを育成する為だったら手段を選ばない。才能の無い生徒に対してはどんどん切り捨てて、新しい奴をまた採用すればいい。そういう考えの男なんだと確信しました。最大の屈辱を食らったニーマンはたまらずステージを降り、慰めに来た父親に抱かれながら帰ろうとしたんですが、突然父親を振りきり再度ステージに戻ったんです。まさかの展開に、フレッチャーはニーマンに「やめろ!」と言われても一心不乱にドラムを叩き続けます。周りがドン引きするほどたたき続けます。フレッチャーが動揺してる姿に大変興奮しました。「どうせだったら無茶苦茶な演奏をしてぶちこわしにしたらいい!」と思ってしまいました。しかしニーマンはそんな事はしません。彼の最大限のテクニックで必死にドラムを叩いています。段々フレッチャーはドラムソロに聴き惚れてしまいます。しまいには他のメンバーに指示を出し、再度演奏を始めるのです。一度死んだと思ったニーマンが、嵐を呼ぶ男の石原裕次郎の伝説のドラムソロのごとく蘇ったんです。素晴らしいエンディングで感動しました。きっとニーマンとフレッチャーの確執は、今回の件で解消したんだと思いました。いろいろ大味な映画ではあったんですが、観てる僕も熱くなりました。ありがとー監督

(評価:★4)

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