モンローは途中まではまったく出てこないし「金返せ状態」でしたが、ドナヒュー夫婦が子供を3人作り、時代と共に子供達が成長していく課程を観ていると、途中からモンローは気にならなくなりました。親と子供達が同じ舞台に立ち踊るシーンは、それだけでなんかジーンときます。両親にとってこれ以上にない幸せですね。色々と見応えのあるシーンが多数あるんですが、長男の最後の舞台は泣けました。自宅でしょうか？ホームパーティな雰囲気で、長男が素晴らしい歌声を聞かせるんです。その横で感極まり直視出来ない肝っ玉お母さんが泣けます。

次男のティムが、モンローの家の前で一人で踊るシーンは凄かった。ピョーンって飛んだり跳ねたり、軽快なステップで魅せる動きが素晴らしいんですよ。音楽も面白いしサントラCD欲しくなりました。あとNYでの舞台練習もよかったです。マリリン・モンロー（やっと登場）と兄弟のカラミは最高で、モンローの「静」と兄弟の「動」で魅せる大人な演技にウットリでした。途中次男が失踪して、代わりにお母さんと娘が共演したり、今度はお父さんまでも帰ってこなくなるし笑。「この家族大丈夫かよ？」と思いましたが、最後は5人で舞台に立ったときは感動しました。良かったね、良かったよ本当。久々にハリウッド映画の素晴らしさを体感できました。ベタな話でも筋が通っているから感動できるし、変な矛盾点も当然無いし、あと最近の映画には無いゴージャス感がいいですね。まさしくハリウッド黄金期、お腹いっぱいな映画でした。そんな素晴らしい映画だからよけいPKデザインに腹立つんだよな。4Kブルーレイが出たときは、しっかり作り直せよ。