[コメント] 眼には眼を(1957/仏=伊)
「助けて!」「プライベートですから」医者にプライベートは許されない?法律?裁判?そんなのはいらない、ここはアラブだ。そしてこのシチュエーションがすごい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ただ今復讐中・・・ナイフでグサっでも、ピストルでバンッでもなく、復讐する人と復讐される人がだらだらと一緒に歩いて恐怖と先行き不安を与え続け、それを見続けることができる復讐。怯えつつ苦しみつつ悔しがりつつ、反抗できず従うしかない医者。だって道のわからない砂漠の中…。
ロープ谷渡し。命はいつでも奪われる奪える。わかっちゃいるけど渡るしかない。
医者。人命を救うやりがいのある仕事。数え切れない人助けをして、ある日、たった一人の診療拒否が命取り…。無数の善行と一度の怠慢。たいへんな職業だなぁ。
被害者家族には、医者のたった一度の怠慢も関係ない。現に人が死んでいるんだ。どうしてくれるんだ。許さないぞ。という感じ。
アンドレ・カイヤット。人間の憎悪と法律(今回は職業倫理?)。
アラブの私刑精神此処に在り。私刑は被害者の権利「眼には眼を」。法律、裁判、の原始。素朴な復讐。人間的復讐。
フランス領時代のシリア?
空撮。砂漠。人。延々と続く砂漠、地平線の彼方・・・
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