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[コメント] ハード・ブラッド(1993/香港)

とりあえず白人とリー・リンチェイ戦わせてみましょうか、くらいの思いつきで作られたのだろう。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」が好きならば、楽しめる部分もある。2003.10.7
鵜 白 舞

話はお手軽な復讐劇だ。アクションメインだが、他のリンチェイ作品を観てしまった後だと、ありがちで地味な印象を受ける。女性に対して純情というキャラもあいかわらず。リンチェイならではの役だったかもしれないけれども。ツイ・ハークとリンチェイが初めて組んだ、ということに意味はあるのかな。

というのもこの映画、公開年度は「ワンス〜」より後のようだが作られたのは1年前。随所に「ワンス〜」を髣髴とさせるシーンがある。例えば師父が医者兼武術家だったり。ババッと両手を広げる黄飛鴻ポーズをとってみたり。無影脚の原型みたいな蹴りがあったり(おそらくワイヤーなし)。ひとまず、そういうのを見つけて喜ぶことは出来る映画だった。

そういえば、もう一箇所面白いと思ったシーンがある。それは屋上でリンチェイが俄か弟子たちにボールを使った装置で練習させるシーン。装置については説明が面倒なので省略。とにかくその装置を使ってリンチェイがまず華麗なお手本を見せてくれる。その後弟子たちも練習をするのだが、ちっとも上手くいかない。ここで私は思わずビデオを巻き戻してリンチェイのお手本を見直してしまった。確かに同じ装置を使っているのだが、二人の動きは全く違っていた。弟子の時は手を抜いてやっていたのかもしれないが、このように下手な動きと対比させると、リンチェイの凄さがより鮮明になる。なるほどそういう見せ方もあったかと感心した。

(評価:★3)

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