[コメント] 陸軍中野学校(1966/日)
こりゃあ凄い。どんどん引き込まれて行く。タルコフスキーの『僕の村は戦場だった』の冷徹さに、意志の力の熱さを感じる。
この映画、いったいなんなのだろう?っと思い直してみる。
基本ラインはやはり増村保造が常に基本においている<義務>対<感情>の物語なのだろうというところにおちつく。ただ、他の作品ではどちらかと言えば<感情>擁護の姿勢のほうが出てるんだけど、これはニュートラルな立場にいるような気がする。
しかしこの映画に魅力は、みんながみんなカッコいい(参謀本部の小川真由実にに言い寄ってたあいつは除く)。みんながそれぞれの立場で葛藤しながらも自分が求める崇高なもの(それは人にようって義務であり、同志であり、愛であり、愛国心である)を極めてる。
これってけっきょく極め人のドラマなんだろうなあ・・・。 その世界をとりまく状況が、戦争を背景にしているの、ああいう結末になってしまったけど、反戦的な概念はほっておいて、ただひたすら、そこに登場する人物の生きざまを焼きつければいい映画なのだろう。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。