アクションシーンというのも、あまりに生物限界や物理法則の限界を超えすぎるといけない。

何をやっても死なない。つぶしても爆発しても。 人間の動きでは想像できないジャンプetc。

ちょっと超えるあたりで勝負するのがSFのアクションシーンというもだろうが、もはやここまでやられると緊張感を超えて笑えばいいのか何なのか判らない。『マトリックス』シリーズも結構そういうところがあるが、その点前作は、そのぎりぎりで勝負した傑作だと思っている。

その点、前作以上のマシーンのふれこみで超能力まで使って来るともはや無敵過ぎる。すると、ぼろが出る。武器が壊れるだの下半身がぶち壊れるだの、前作の敵より弱いじゃないか。結局前半は火薬の量で勝負して派手にやってなんとかごまかしては見たが、その後は設定にばかり責任を負わせてストーリーを進めるものだから、迫力は後ろに行くほど尻すぼみ。

最後に「この映画はこういうストーリー、つまりこれがテーマでした、ちゃんちゃん」って言われたって、知らん。