実際のエピソードもたくさん織り交ぜたフィクション。このフィクションの根幹にある日本人彼女との問題（実際の彼女は韓国人。この映画に対する反応は･･･）、インディーズバンドのくだりが薄っぺらい。前半はまぁ我慢して見ていられたが、後半のドラマのご都合主義にはもううんざり。泣いていた客もちらほらいたが、これでは、私は、一滴の涙も流せない。涙もろいこのごろだが全然駄目。

キャストもスタッフも、非常に真面目。生真面目。優等生。よく頑張った、うん。文化庁もお墨付きをつける日韓合作。在日のエピソードだの差別のエピソードだの韓国文化の紹介だの、教育的なのが、説教臭くて一方的で誤解を招きかねない演出。無理矢理全部詰め込まなきゃいけなかったのか？や、商業映画でそれを描いたことを積極的に評価することはできなかないが、映画として面白くないからしょうがない。

誉めるところを見つけるとすると、サントラ的には悪くなかった。槙原の主題歌まで説教臭いのは多少目をつぶるとして、まぁ、耳心地は悪くなかった、うん。

韓国語の台詞は、元の台本に対して韓国人スタッフともめたとパンフに書かれていたが、字幕だと台詞の情報がだいぶ抜け落ちるなぁとやはり思ったのだったり。日本語と韓国語のチャンポンで字幕の説明がないところとか、一般人には不親切だろーと思ったり、妙に日本人が片言の韓国語でしゃべり過ぎて嘘っぽかったり、台詞的にも野心的かつ外してる、みたいな。。。

長尺な割に退屈はしなかったんだけども、、、泣けないっ！