[コメント] 奇跡の旅(1993/米)
始まってから暫くは、みのもんたがアドリブで動物に強引にセリフを付けているかのような錯覚に陥る。が、中盤以降はそれに慣れたのか麻痺してか、少々強引な展開に心を許すこと間違いなし。なお、犬猫愛好家だと元から麻痺しているので普通に始まりから終わりまでノンストップで楽しめる。
もし「ディズニー映画好きだけど、わたし実は犬猫はチョット苦手…」みたいな犬猫嫌いなバイリンガルな君には、マイケル・J・フォックスの声が面白いので目を閉じてみることを薦める。
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少し強引に無理矢理深読みするならば、
帰省本能の魅力に取り憑かれた動物好きの人間がこの映画を作ったわけだが、さらに、そこに「盆と正月は必ず帰省するように」というメッセージがあり、それをディズニーデンパに乗せて見る者全ての脳に送り込んでいるかのよう。
あの犬2匹と猫は、田舎で細々と元気で暮らしていたのに子供達に、(痴呆がでたら手がかかるのでという考えで)半ば強引に急に老人ホームに入れられることになるが、それに反抗して人間らしく生きようとする無垢な姿を投影してあると言える。新藤兼人監督の『午後の遺言状』『生きたい』並に老人との接し方について考えさせられる映画となっている。
…めっさ強引だが、見たのが年末なので何だかこのように考えてしまった。
2002/12/16
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