いやあ、かなり良かったのでは無いでしょうか？出来の良かった１、２と単純に較べると拍子抜けのフニャフニャなんですけれど、Ｂ級の匂いがプンプンするんですもん。これは笑うっきゃ無い！セルフパロディってやつですか？

Ｔ−Ｘがトラックやヘリコプターにボコーンってはねられるシーン最高。大笑い。

Ｔ−Ｘ、Ｔ−８５０共に何だか人間臭くて、恐怖、迫力を感じず、そのせいか戦闘シーンも何だか緊張感無しでＢ級臭い。顔も態度も冴えないジョン・コナー、中途半端に肝っ玉なケイト、この辺もＢ級臭い。サラが出てこなかったのは真剣になり過ぎるから？

１と２に有った緊張感みたいなんが終始感じられへん。その替わり笑えてしょうがなかった。

まあ、編集が粗くてＢ級さを醸し出しているんですが、ストーリーは中々良かったと思います。結局「審判の日」は避けられなくて、核爆弾がそこいらに落ちたオチも意外で良かったです。唯、その衝撃的なラストにも悲壮感みたいなものは無かったですが。だって「続編作る有るかもよ？グフフフ」なんですもん。

これなら、なんぼでも話作れますね。ジョンが死ぬ迄（Ｔ−８５０に殺されるんでしたっけ？）。何回も何回もターミネーター来て、ジョンが仮に生き長らえて、８０歳になっても殺しに来て、シュワさんも「ほっといても、もう死ぬんちゃうん？」って思いながら、「お前を守りに来た」って律儀に来て。更にジョンの息子も殺しに来て・・・・・永遠に続けられますね。

１と２が大好きで、真剣に観た人の中には怒り狂った人も居るでしょう。唯、こういう続編も有りですね。監督替わるとこうも変わるんですね。うーむ、興味深い。

興味深いと云えば、初見のクリスタナ・ローケン。ルックス、演技共に素晴らしかった。

唯、彼女が扮するＴ−Ｘは最悪。躰から武器出ちゃ駄目。他の機械操っちゃ駄目。こんなんじゃあ何でも有りやんけ！その割には怖さは無いし、弱いし・・・・ってＢ級だから仕方ない？

１、２のような王道の大作では無かったけれど、ぼくはこのＢ級具合、好きです。