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[コメント] ボウリング・フォー・コロンバイン(2002/カナダ=米)

例えば日本の大学の講義で「アメリカ史」を学ぶとして、始めにこの作品を見せ付けられたらどうだろう。アメリカという巨大な国家に対して何を思うのだろう。アメリカが好きになる?嫌いになる?興味が涌く?こんな講義は受けるのやめる?
ナッシュ13

アメリカ史に限らずとも、例えば「銃社会」の講義だとか「日米の関係」だとか…「国際情勢」の講義なんかでも同様のことが言えるだろうね。

マイケル・ムーア独自の切り口が痛烈に物語っている。その為、鑑賞後にはコメントに書いてあったようなことについて考えてしまった。

自分はアメリカ史に関しては全く詳しくない。コロンバイン高校の事件だって、先日、ムック本を購入して初めて様々な概要を知った。ただ一つだけ感じたこと、それはやはり「がんじがらめ」に合っているアメリカ人が多数存在するのだな…という点。そこから這い上がろう、考え直そうとするマイケル・ムーアの記録映画なのではなかろうか。

コロンバイン高校銃乱射事件の側面(大部分)には、犯人達の精神的なことが挙げられると思う。でもそれは全て引き金にすぎず、実際には彼らが使用した弾丸が人の命を奪っている。彼らに操られた銃器が、だ。その限りなく人命を奪うことの為に存在する「銃器」に視点を置いた記録映画でもあるのだろう。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)新町 華終

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