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[コメント] パリ、恋人たちの2日間(2007/仏=独)

またしてもデルピーの会話劇に魅了され彼女の世界にどっぷりと浸かった。異国の価値観の相違と痴話をミックスさせる脚本は秀逸。「会話」することは色んな役割を担う。とにかく喋らなきゃ始まらないと思うが、それがうまくできないのが人間。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







付き合った当初からお互いの全てをさらけ出すカップルなんて希有だろう。だから劇中の2人だって、パリに来たことがターニングポイント(最高の機会)だったわけだ。

小さな嘘が大きな問題に発展してしまうあたり、それで逃げようとするあたりが人間の弱さを露呈させているところ。劇中2人は終始ぺちゃくちゃやってたかもしれないけれど、結局のところ、全てをさらけ出すことができたのはラストで「4時間話し合った」とほぼ説明だけで終わったあのシーンだと思うのだ。

まぁでも、デルピーの描く恋愛観は非常に大人。ちょっと羨ましいくらいである。

(評価:★4)

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