ネタバレあり。

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これは多くの人が思われることだろうが、やはりラストの猛烈なくだりには目を見張ってしまう。元々映画にて騙されることの多い自分には「多重人格」の概念が全く無かった為に、あのラストシーンには怖いくらい感動してしまった（沢山の概念を抱きながら鑑賞するのも面白いけれど…おそらく自分には不可能。笑）

デップがかなり良い。大して思い入れのある俳優でもなかったが、初めてこの俳優の凄みを感じてしまった。デップは好みは分かれようとも世間的には二枚目俳優の代表格。当初はこの配役に違和感に近いものを感じてしまったが、今では図星を食らったとしか思えない状況にある…。ボサボサ頭に無精ひげ、極めつけは小汚いガウン。デップに対するイメージを最初から引き（落とし）、最後怒涛の展開で思い切り持ち上げる。すると予想以上に映えるのだ、デップという俳優そのものが。…これにはやられた。

コメントにも書いた「妙な爽快感」。これはずばり、ラストの主要人物３名における生死の分かれ目にある。誰が命を落とし、誰が生き残ったのか。元の経緯を辿ればかなり単純である。それがこの結果を招いてしまう。

自分は妙な爽快感を噛み締めながらも…キングの意外性に感心してしまった。

つまり

人間にある「裏の心理」を“過剰”に突っ張らせてみる。極端にだ。

すると鑑賞者にある「裏の心理」は大きく揺さぶられる。すると？？答えは出る。

…ということで、「俺は何かの被験者なのか？」と（笑）

改めて思う。キングは凄い。

男、スコップ、女の悲鳴、トウモロコシ………嗚呼あぁ…！！