シナリオ、音響、等々言うことなしに面白い。

特筆すべきは戦闘シーン。これまで観た映画やTVの映像の中ではじめて”戦場”を納得させられるもの。特に最初の上陸シーンはヒーローものの映画やTVにどっぷりと浸かった映画館の観衆に「兵士が戦地に赴く」という事がどんな事なのかこれでもかと見せ付ける。死は唐突にそして不条理に訪れる。辛い訓練を耐え抜いたであろう海兵隊員も訓練の成果を発揮する間もなく上陸前に砲撃に散る。飛び散る脳漿ちぎれる手足。それでいて決してスプラッター映画にならないところはさすが。つか、戦場をマジな視点で描く映画では戦闘シーンを描くコンセプトはこの映画のようにするべきたと絶対に思う。

ただ、最初と最後の星条旗は一体なんなのだろう？？特に最後の旗は何？！国や人種や時代を超えた主題に「ううむ・・」と唸った瞬間出てくるあの旗。。。全てぶち壊し！「スピルバーグご乱心か！！」とマジ思った。心と記憶に残ったものは９割がたはこの星条旗のみ・・ため息がでます。