脚本自体は悪くないものの、とにかく演出が悪い。格闘シーンの効果音は貧相だし、決斗シーンのカッティングもグダグダ。あらゆる描写が中途半端。これより優れた西部劇は腐るほどある。

自分を目的地まで送ってくれた男が石を投げつけられているのに、文句も言わず黙って見ている女。この時点でもうダメ。「直前にケンカをしたから」とか「世間知らずだから」じゃ済まされない、性根の醜さを露呈している。少なくとも、命を懸けてまで助ける価値は無い。そもそも（少なくともこの映画の）マリエット・ハートリーって、お世辞にも美しいとは言えないよね。この役は本物の美女が演じなければ、男たちが群がるシーンに説得力が生まれないだろう。まあ、たしかに男ばかりの環境で肉体労働をしていると、どんな女を見てもムラムラするってのもわからんことは無いんだが。